今日的な意味での民主主義は、西欧の近代市民革命を通して広まり、近代市民社会の根本的原理となった議会制民主主義である。プラトンやアリストテレスが整理した3分類の概念を、ホッブスを始め、モンテスキュー、ジョン・ロック、ジャン・ジャック・ルソーらが引用した上で、新たな意味合いを吹き込んだのであるが、その内容は論者によって異なり、多岐にわたっている。
民主主義ないし民主政の発現形態は、人民主権や三権分立の概念との関係も含め、その国の歴史に応じて一様ではないが、ルソーやロックらの啓蒙思想は、フランス革命やアメリカ独立戦争に多大な影響を与えた。アンシャン・レジームの代表である裁判官への不信があったフランスではルソー流の人民主権論が、法の支配の下司法権の優位が確立されていたアメリカ合衆国では、ロック流の人民主権論が影響を与えているが、イギリスでは、現在も立憲君主制がとられている。
